供述調書 2011/02/20 (Sun)

ただ何も考えてなかっただけなんです。
バスを降りてそのまま地下に降り、コンビニに立ち寄って空気が乾燥して喉が痛いからマスク買おうかなー、でもまあいいかなー、とか、財布の小銭入れをのぞきながら考えて結局やめて…。
歩いていたら、地下鉄の券売機が目に入って。
あ、そうだ。
ウィズユーカードももう残り30円ぐらいだし、新しいカード買っておこう。
帰りもバスに乗れば丁度いいし。
ただそんなことをつらつらと考えていただけだったんです。
お財布の中の最後のお札の千円を券売機に差込み、千百円分のカードトなって出てきて、マスク買うの止めた小銭でおにぎりでも買って、それから会議に行こう。
その程度のことしか考えてなかったんです…。
しばらくそのまま何もきがつかづに歩いていて、はっ、としました。
そうだ。
そうだ、もう会議が終わって帰る時間には、終バスが終わってるじゃないか…！と。
気がついたときには、後の祭りでした。
もう、財布の中にはマスクを買うのを止めて残っていた小銭が数枚。
千円札はカードに化けました。
あわてて小銭を再確認して、なんとか帰りのＪＲの切符を買うことが出来る残額を確認して…
確認するまでの間、もしかして誰かから10円とか20円とか借りることになるだろうか、とかそういう考えがぐるぐると回っていました。
買おうとしていたマスクが190円、それ以上は細かいのをどれだけ持っていたかも覚えていなかったので…。
ああ、よかった、帰れる…と思ったときの安堵といったらもう。
会議の前の事前打ち合わせの終わり時に、そのことを笑い話として話したら、いつもお世話になっている方に、おにぎりを一つご馳走していただきました。
白いご飯と、脂の乗った味噌漬けの鮭が、とてもおいしかったです。
はい、それがその日の全てでございました……